【まとめ】性同一性障害の戸籍変更5つのステップ

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今回は実際に戸籍変更まで済ませた性同一性障害(FTM)当事者である大川が戸籍変更までのステップを詳しく解説して行く。

今回のステップは日本精神神経学会の「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」に則って書いていく。

日本精神神経学会HPはこちら

■ステップ1 カウンセリング

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自分が性同一性障害ではないかと感じたら精神科医にてカウンセリングを受ける。
※内容は医療機関によって多少違う。

カウンセリングの内容としては・・・

①受けてきた身体的苦痛や精神的な悩みを精神科の先生に全て話す。


「自分史(生活史)」という、
自分自身が今までどう生きて来てどう思ってきたかを紙に書き出し、それを先生に提出し、経緯と現状を整理する。

 

③今後希望する性で生活していく上での事を詳しく話相して行く。


※性同一性障害の診断と治療に、
十分な理解と経験をもつ精神科医が診断にあたることが望ましい。

【なぜカウンセリングが必要なのか?】

治療をする事で、QOLが下がらないか?本当に性同一性障害なのか?を精神科の先生が判断する為である。

1度治療を開始してしまえばもう後戻りは出来きない。

だからこそ、カウンセリングをして先生が、この先の治療をしても大丈夫か判断をする。ここで、大丈夫だと判断されたら性同一性障害の診断書が発行される。

ただしこれでカウンセリングは終わりでなくもう1人、別の精神科の先生に同じ様にカウンセリングをしてもらい診断書を出してもらう必要がある。

診断書2通が揃ったら初めて次のステップに進む事が出来る。


※カウンセリング前にホルモン治療や
乳房摘出を先に初めてしまうことを『フライング』と言う。

 オレはフライングをしたが途中からガイドラインに従っての治療に変更した。

 
基本的にはガイドラインに沿って
いないと治療に入っていいかどうかを判断する『性別判定会議』にかけることが出来ずその先の治療を行うことができない。

自己責任でのホルモン治療や胸を取り除く手術は診断書がなくても可能で、国外で性別適合手術(性転換手術)をする場合は、判定会議にかける必要はないが、診断書は必要である。

 

このカウンセリング期間には個人差があるが大体、半年~2年位掛かると言われている。ちなみにオレは、各先生1回ずつの診察で診断書がもらえた。

なぜか?

それは、もう環境が整っていて(家族、友達、会社にカミングアウト済ですでに男性として社会的に生活をしていた。治療費を準備出来ていた。将来を共にするパートナーがいたなど)

性別を変更しても、今と変わらない生活が送れると判断されたからだ。これが治療の第一スッテプ(カウンセリング)の概要になる。

■ステップ2 身体の性別の確定診断

 カウンセリングと並行して行ったのが産婦人科医による(MTFの場合は泌尿器科での診断となる)

「身体の性別の確定診断」(オレの場合は体が女性であるかどうか)

染色体検査(血液検査)、内診が行われた。その時にもらった意見書や診断書はこんな感じ

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産婦人科に行くのは本当に嫌なことだったけど避けては通れないことである。オレの場合は2回行っただけで全ての書類が揃った。

これもまた、医療機関によって様々だと思う。

■ステップ3 ホルモン治療

身体が男性の場合は女性ホルモンを、身体が女性の場合には男性ホルモンを定期的に投与していく。

目的としては、「身体を心の性に近付けていく」為。

オレの場合、男性ホルモンである「エナルモンデポー」を2週間に1回250mlを投与していた。

ここで気を付けてほしいのが1度でもホルモン注射をしてしまうともう2度と注射前の体には戻れないのだ。

オレは、自分の判断でカウンセリングを受ける前にホルモン治療を開始していた。あくまでも自己判断で。

やっぱりそれなりに男性ホルモンを投与する事によりリスクはある。なのでオススメはしない!

あとは必ず定期的に血液検査を実施してもらって欲しい。

せっかく心の性に近付けているのに体調を崩したら、元も子もないから。ホルモン治療による様々な変化は

下記から

ホルモン治療による様々な変化

■ステップ4 胸を取る手術

この手術は「美容整形手術」に該当するのでホルモン治療の前に行われる方も結構いる。

美容整形手術なので保険適用外で自費での支払となり結構高額。

ここで問題になってくるのは「国内」で手術するか?「海外」で手術するか?

国内は海外(主にタイ)に比べて平均1.5倍位の費用が掛かる。しかし、国内で手術を受ければアフターフォーローをしかっりしてくれるので安心だ。


まれに、国内でもいい加減な手術をし
患者さんを死亡させてしまった例があったので病院選びはかなり重要だと思う。


海外での手術は費用が日本に比べて
断然安いのでコストを重視される方は海外で手術される方が多いのが現状。

胸オペに関する詳しいことはコチラから胸オペに関する詳細

※ちなみに胸オペは戸籍の性別変更の必須条件ではない。

■ステップ5 性別適合手術(SRS)

胸オペに次いで外科的治療の第2ステップとして
「性別適合手術」がある。

SRSにも様々な段階があるが戸籍の性別変更に必須な手術はFTMの場合、子宮卵巣全摘出術になる。

SRSも海外での手術は費用が日本に比べて断然安いのでコストを重視される方は海外で手術される方が多いのが現状。

性別適合手術(SRS)の詳細はコチラから性別適合手術(SRS)詳細

■まとめ

以上5つの治療ステップを終えて裁判所に戸籍変更の申し立てを行うのが一般的な流れである。文中にも書いたが、人それぞれ順番が多少前後することもある。

また、治療の間「名前の変更」の手続きをする人も多い。それぞれの治療の詳細や性同一性障害についての説明は下記リンクから詳細ページに飛んでもらうと書いてあるので参考に。

 

「性同一性障害」その1はこちら

「性同一性障害」その2はこちら

「性同一性障害」その3はこちら

「性同一性障害」その4はこちら

治療編part1カウンセリングはこちら

治療編part2ホルモン治療はこちら

治療編part3 乳腺切除、乳房切断はこちら

治療編part4 性別適合手術(SRS)はこちら

手続き編part1 名前の変更はこちら

手続き編part2 戸籍の性別取扱い変更はこちら

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1977年8月12日生まれ。性同一性障害の当事者で35歳まで女性として生きる。2013年に戸籍を男性に変更。現在はカウンセラー、コーチ、 トレーナーとして活動中 。